渡るネットは嘘ばかり

元文系、米国大学院CS修士号持ちITエンジニア。自称エンジニアが撒き散らすゴミを少しでもキレイにしたい

社会人にプログラミング教室は本当に必要か

ネットビジネスってなんだかなぁ、再燃中。ここでも取り上げている通り、ネットビジネス(インターネット上でサービスを提供しているという定義だとほぼすべての会社になるので、ここではアフィリエイトとかブロガーとかYouTuberのような、非エンジニアのネット個人業種)という際どい領域(違法性が高く制限が掛かる可能性が高い)を仕事に選ぶ方はクリーンな人もいますが、大半が人を正しい方向に幸せにしていない、社会の歯車として価値を生み出していない人達です。広告表示のない報酬目的の記事であったり、情報のなにもないトレンドブログであったり、極めつけは情報量ゼロか現実には成功してないノウハウを売る情報商材やコンサルですね。嘘をついている人のほうが多い業界です。

コンサルとかをしてる人には実際稼いでる人もいるでしょうが、何故か自分が成功していなくても、年数生き残ると新人ネットビジネスのコンサルという形で稼ぎ出すという情弱が新人の情弱を食い物にして稼ぐ状態ができてるように見えます。プロから見て到底大金を取れる水準にないのですが、個人として安い額で作っているのでネットビジネスを個人でやる人間が連鎖して売上が発生している感じに見えます。情弱連鎖です。この業界ではコンサルも情報商材とあまり変わりません。本来コンサルとは企業や自身に蓄えられた成功の経験や知識を元に成功に導く方法を、いかに儲けるかを助言する立場ですが、実際その方向で成功していない人が蓄積した失敗だけを基に成功するためのコンサルをしてるわけで。プロの水準をわかっていない人にプロの水準にない人が売っているし、金額も個人だと高収入だけど、企業としてはやる価値のない安い仕事なのでニーズはマッチしているのかも知れません。どうせ相手にしてるのは簡単に稼げるを信じて参入する価値判断ができない人中心です。稼げるという言葉に釣られて鴨が入ってきてくれないとお金を落とす人がいないので、嘘まみれです。しかも、簡単に稼ぎたいという人はそこまで金を持っていないので、生贄は日替わりで必要です。本当に簡単に月100万とか稼げたら高額所得者はネットビジネスの人間ばかりだし、それだけの金がその人達に流れ込んでることになりますが、まぁ、実態があればとっくにTVとかで特集になってしょっちゅう取り上げられますね。本人達稼げる稼げる言ってるわけだし。

2018年フリーランス白書によると、約1000万人のフリーランスの内、5.9%が年収1000万円超えらしい。59万人か。そこそこいてもおかしくないけど、下記だと2017年度の10万円以上が2.3%。
www.japan-affiliate.org
ただし、母数が少なすぎる。真っ当なアフィリエイトはこれで、稼いでるのはほとんど情報商材やコンサルの実態無価値勢でしょうね。

blogos.com
こういったアフィリエイトより公式が先にきて正しい情報を得られる流れも今後は加速するでしょう。公式の検索してるのにアフィリエイトだらけとかホントに彼らのアカウントを消してくれるゴルゴはいないか探したくなります。掲示板にRGBって書いたらネットハンターがサイトを抹殺してくれないものか。

基本的に稼げるアピールするのは、そこに人の流入が欲しい、それが金を産む場合です。ネットワークビジネスMLMとかみたいにね。子ねずみが自分に金を運んできてくれる。搾取のための勧誘です。金を使ってくれる人がいないと稼げないから。じゃなきゃ、アフィリエイトで稼げるアピールするわけがないじゃないですか。どう考えても、アフィリエイターが少ないほど稼ぎが多くなるんだから。プログラミング教室で検索してもどれだけアフィリエイトが多いことか。これが1件だけならみんなそこから飛んでボロ儲けですよね。ランキングで上位にボーナス出たりとかもあるし、競合が少ない方が可能性は高い。稼げると書いてるところの9割は情報商材へのリンクかコンサルのリンクがあるのが大半で、稼げる詐欺から信じた情弱を相手に実際稼げるようになる黒魔法だろう。成功してない人に成功の手伝いをしてもらう奇っ怪な世界だからなぁ。競合が増えて喜ぶなんてまともな業界ではない。人手不足で同じ仕事に対して人材が必要な場合とは違うからね。横展開で一緒に働く仲間が欲しいのでなく、縦展開で自分より弱い金を運んでくる人間を増やす図式です。そして、稼げるアピールして情弱に参入させる→やり方が悪いと情報商材を買わせたりコンサルにつく→その方法でも成功せず→何故か成功しないまま商材を売ったりコンサルに回る、という謎の成功者不在で金だけ回る仕組みです。

ただ、情弱のネットビジネス参入者は無限にいるわけではないですし、ネット上での情報の劣化が激しい昨今、いつ規制が入るかわかりません。Googleさんがクソ記事認定したのを上げようとするイタチごっこもAIが解決する可能性は高いSEO対策が無駄になる時代の到来です。ネット広告も見直すべきだと世間が気づき始めているので、今後、この層の人達は本物以外は淘汰されていくでしょう。この業界のコンサルは何度も書くけど、成功してない人間がその経験でコンサルをして新人相手に稼ぐ→コンサルで成功者になるという摩訶不思議なねずみ講のような世界です。成功してない人のノウハウを買う人がいるのは冗談みたいな話で、最初成功しようとしたネットビジネスでなく、失敗してるのにノウハウを売ることで成功する、錬金術ですね。構図はやはりネズミ講と一緒で嘘を付いてるうちにそれが連鎖して事実になる。結局、誰一人正しく成功していないのに金だけが流れているというのがネットビジネスの世界で、食い物にする情弱がいなくなった途端に餓死する世界です。現状、ブログの過去記事が検索に引っかかったりして金になってるでしょうが、遠くない将来検索エンジンは情報の賞味期限も判断するようになるでしょう。僕は基本的に期間検索で古い情報はカットしてますし。また、規制が入ると同時に積み上げたものが全て崩壊して、社会復帰は難しくなりますよね。人脈も同じネットビジネス界ばかりでしょうし、人脈を頼ろうとしても総倒れになりかねません。就職しようとしても、ああ、あの規制入った仕事してたのね、と倫理観が問題視されて落とされる可能性が高いです。まぁ、基本的に読者の利益より自分の利益優先ですし、良いサービスだから薦めようと思っても目的が違って、そもそもの観点が違うというのもよくある話です。良いサービスじゃなくて、大金出すなら、結果につながるべきですからね。自分も、もう娯楽系の仕事はしないで、社会貢献というか、人の日々の生活を豊かにする、健康に寄与するような仕事を優先しようと思ってます。AIはそういうところに親和性が高かったりするのもいいところ。実際のところ、9割の人がアフィリエイトの記事見たくないでしょ。購入後にアフィリエイトだとわかったらものすごい後悔ですよね。利害関係のために薦めてた、と知ったら、せっかく勝った試合で実はレフェリー買収されてた的な感覚ですよね。Googleの機嫌で売上ぶっ飛ぶというのは、大多数が見たくないということです。何度もいうけど、専門特化型アフィリエイトは優良です。正しい知識と経験で、大抵が広告と明示しても購入されます。この人が言うなら、という状態です。そこ目指さない人はネット上にゴミをばらまいているに等しいです。

特化型じゃない皆様…

常々言ってるけど、君らは職業をIT関係とか言わんで欲しいです。

そもそもね、個人で働くというのは雇用を生み出さないという面で社会的にプラスにならないんですよ。フリーランスブームとはいえ、自由に働きたいからフリーランスとかっていうのは自己中な話で、自分も成り行き上フリーランスになって高収入を得られるようになりましたが、健康や将来の蓄積を考えると、実力を評価してくれる高給の会社員になるか、自分の会社を持って社員を雇ったほうがいい。個人で働いてる人は自由な反面、社会の歯車の中でおまけに過ぎない存在です。結局、中心にはなれないのが現実です。自由な半面組織という力を失っているので、大きな仕事の中心に置かれることはないということです。

今回はプログラミング教室そもそも論


誰がプログラミング教室を評価すべきか

アフィリエイトの影響もあり、プログラミング教室の評価レビューが乱立しています。前の記事に書いた通り、プログラミング教室はアフィリエイトに向いていません。何故かと言うと、受講中の生徒や卒業生、下手するとメンターや講師もプログラミング教室の謳い文句の常套句「即戦力」を判断できません
ちょっと考えてほしいのですが、下記の誰に教室の価値を評価して欲しいでしょうか?
・受講生
・卒業生
・現場の人間
・人事
・アフィリエイター

僕は現場の人間、もしくは人事の現場担当者の立場で即戦力として受け入れられるレベルと判断できるか、という観点でプログラミング教室をレビューしています。特に誇大広告寄りな「即戦力」とか卒業後フリーランスで独立というような謳い文句の場所を中心にカリキュラムレビューをしています。実際通ってはいないので、中の状況を知りたい方は受講生か卒業生の体験談を読んで見て下さい。ただし、アフィリエイトリンクが貼ってあるものの中には偽の体験談もあります。アフィリエイトである以上、そこに誘導して報酬を得たいという気持ちが少なからずあるので、情報が偏るのは理解して下さい。

ちなみに、皆さん、何を目的にプログラミング教室に通うのでしょうか?
…おそらく次のキャリアに繋げるためだと思います。趣味に数十万払える人はなかなかいないでしょう。そこまで財力がある人間は真っ当な働き方なら頭の切れる人が多いと思うので趣味なら独学で十分です。・・・というわけで、目的ごとに評価者の考え方も変わると思います。

目的ごとの評価者

結果にこだわらず楽しみながら学びたい

→ 受講生、卒業生(、アフィリエイター)

実際に教室に通った人なら、肌感として学びやすい教室かがわかります。学びやすいところ親切なところで楽しくプログラミングに触れたいならこのカテゴリになります。このカテゴリの記事の特徴としては、2分割されて、アフィリエイト付きとなしがあります。後者はアフィリエイトに埋もれてほとんど見つからないので、-af.moshimo とか -a8.net を付けて検索すると良いです。-を付けるとその後の一連の文字列を含むページが検索から除外されます(アルゴリズムが変わったのかたまに混ざりますが)。ただし、この体験談で効果の測定、即戦力になれたかはわかりません。

アフィリエイターの書く受講体験

当然、報酬を少なからず期待していますから大半がべた褒めです。場合によっては他社との比較もあります(場合によっては優良誤認表示に繋がる)。ここで注意したいのはその人のその後です。逆に差別化で謳い文句ほどの上達はない、という事実を書き、とはいえリンクを見たら結局アフィリエイトのこともあります。効果は得られなかったのに限定的に薦めてるという。もし、あなたがキャリアとしてプログラマ、ソフトウェアエンジニアになりたいなら、その体験談の作者がその同一線上の進めているかをちゃんと見て下さい。卒業後の転職してからの実務のこともちゃんと書いてあるか、この辺は重要です。アフィリエイトのために受講するというのは、ちょっと体験しに行く、という遊び感覚なので、言わばプロボクサー養成ジムにダイエット目的に行った人の体験談です。楽しそうでもプロになりたい人の参考にはならないでしょう。目的が「その後のキャリアに繋げること」でなく、「良い教室かどうかを確認すること」なので、教室自体の評価は豊富でも、それが結果としてどうなったかは大抵書いてません。即戦力を謳う教室でも、即戦力に関する記述は抜け落ちてることも多いです。・・・まぁ、判断できないでしょうし。また、教室の評価が中心なので、技術面での記事も少ないように思えます。個人的にはわかってない人間の書く技術情報(プログラミング教室のメンターがよく書いているやつ)はノイズでしかないので、書かないで欲しいですが、学んでできるようになってくると多少は書きたくなるのが人間です。あと、アフィリエイトを付けて紹介している人と議論になった際に、良いと思ったから紹介している、とのことで、それなら、利害関係があるのを誤解しないようアフィリエイトであることを明示するかアフィリエイトリンクを外して欲しいとお願いしたところ、明示を選択されました。悲しい話で、本当に良いと思ったなら後者を選ぶかな、と思ったのですが報酬は捨てられないようで。一方から報酬を受けて捌いてるジャッジが公正な目で見てます、と主張するのと無報酬のジャッジでは心証が全く違います。

アフィリエイトなしの体験談

大半が挫折してます。そもそもが、上手く就職できた人は実務で忙しくなって体験談とか書く暇もモチベーションもないのが現実かも知れません。何度も書いていますが、プログラミングは誰でもできるものではなく、芸術系職種と同じでセンスが求められます。量産型コーダーなら特に求められませんが、低賃金で高稼働なのでお薦めしません。センスがなくてITで生きていきたいならプログラマ以外のキャリアを目指した方が良いです。センスの面で言うと、経験上、できるエンジニアは頭の中でコードを実行できます。ソースを読んで、実行する前にこう動くがイメージできないと、バグを事前に察知したり、リバースエンジニアリング(コードから仕様や動作を理解すること)が上手くできなかったり時間がかかります。この頭の中での実行はコードの裏の動き、機械レベルでイメージできるとより鮮明に理解でき、精度が上がります。精度が悪いうちはこう動くはずなのに、で実は裏のアーキテクチャが影響してた、とかあり得ます。年数経験しても、頭の中で実行できない人も結構いるので、この辺できない人はマネージャ職やインフラ等経験重視の職種を目指した方がいいです。

※転職後の記載がある場合

転職後の記載がある場合でも、教室によっては斡旋でお金を取っているところもあるので、フリーランスや転職エージェントに繋がっているところでは、転職後に続いているかも確認が必要です。転職を成功させるとエージェントやフリーランスの紹介手数料で年収の3割がエージェント会社に入ったりします。なので、転職成功をゴールに、その先は知らない、という悪質なところもあり、試用期間で打ち切られる可能性もあります。

次のキャリアに繋げたい

→ 人事や現場の人間、1年以上経っている卒業生

こちらの目的の人が中心でしょう。
まず、考えてみて下さい。受講生や卒業間もない素人に毛が生えた状態で即戦力とは何か、自分が即戦力に相応しい実力が付いたかわかるでしょうか?プログラミングの世界は広大な森、もしくは海のようなもので、コンピューターサイエンス(以下CS)の学生はクラス自体が一種の地図になっているので、少しずつ地図を埋められますが、プログラミング教室や独学は地図なしでとりあえず動き回るようなものです。上手くゴールできてみ、どれだけの範囲を理解して、自分がどの位置にいるのかわからないと思います。自分は即戦力に相応しいと思う、と思い込むことは転職に取って自信を持つというより過信することになるだけです。

では、即戦力を判断するのは誰か。

それは人事であり、採用面接を担当するエンジニアです。一番最高なのは卒業生がその立場に成長することです。センスのいい卒業生なら1年もすればある程度、自分のいる業界が俯瞰で見れるでしょう。その時にそれなりの立場に就けていれば即戦力になれる一番の証明です。ただ、即戦力コースを謳うなら、大半がそうならないといけません。新人がプログラムを学んでいる時は前述の通り、いわゆる五里霧中状態で、自分がどこを歩いて何を目指してるかわかりません。例え、教室を体験したとしても、本来の未経験の人間が自分が即戦力に相応しいか判断できるとは思えません。即戦力を判断できるのは即戦力を判定する立場の人間です。なんで、通ったこともないのにカリキュラムから教室を評価できるかわからない、とアフィリエイターの方に聞かれましたが、
「では、あなたは人事に評価するために教室に通えというのか?」というのが回答です。教室に通った、とアピールした場合、人事が見るのはカリキュラム程度です。下手をすると何も見ずに「未経験者と変わらない」という判断になります。転職活動をしてて、渡した情報をちゃんと見てる人が本当に少ないのは実感しています。結構トンチンカンなレスポンスがきます。特に教室上がりだと技術スタックがぴったり合わないと評価するのは難しいRailsSaaSを使っている環境、ということになるでしょう。ほとんどの教室は時間短縮にSaaSを使ったり、フレームワークを使わない場合を教えずにいきなりフレームワークを使います。なので、フレームワークを何故使うのか、中で何が起こってるか、SaaSに載せない場合にどういうコマンドが必要かということがわかりません。その部分をやってからフレームワークSaaSがこんなに便利なんだよ、中の動きももう分かるよね、というのが正しい学習です。CSの課題ではライブラリで実装されていることを自分で実装する課題がよく出ますフレームワークの中の動きがわかればフレームワークを拡張したり、パフォーマンスを正しく発揮できます。場合によっては新しいフレームワークを作る側になります。世の中には仕組みを作る側と使う側がいて、当然作る側の方が評価が高く高給です。使う側でいる以上、この壁は超えられません。少なくとも、その種は植えたほうが良い。

それで、僕の判断としては人事にこの人教室通ったみたい、と言われて評価するのはカリキュラムを見るくらいです。卒業生が既にいれば、その人も判断材料になるかも知れません。ただ、もし即戦力採用で面接をするのであれば、カリキュラムを見て足りないと思う部分を中心に質問します。webだと、例えば、「ユーザーからのアクセスにやけに時間がかかるという問い合わせがあった。あなたならどういう手順で原因を見つけるか」とか、もしくは「一部のユーザーがどうしても特定の処理でエラーが出るとの問題が発生した。どう原因を見つけるか」「ユーザーが50万いるゲームでランキングを表示したい。どういうシステムを組むか」とか。即戦力ならこの辺は答えて欲しい。まぁ、その面接の前に、自分の場合、最初にオンラインのコーディングテストを設けると思います。アルゴリズム寄りのやつを。文字列操作とか問題解決系ですね。教室であろうと業務であろうと最低水準の技術力と素養があればいいので、オンラインで実装を求めます。

ちなみに僕は直近の会社ではフリーランスだったので、採用面接には立ち会っていませんが、現場で働き出した新人の派遣とフリーランスの査定には関わっています。フリーランスや派遣の技術力を数日働いた段階でクライアントから聞かれて、「ちょっと厳しい」と答えて、その人が翌月にいなかったことが何度かあります。その基準として、ソースコードやテーブル構成から仕様を理解出来ない人、つまり、わからなかったらすぐ聞く、というプログラミング教室の方針を地で行く人でした。本来見ればわかるのに見てもわからない人、というのは実務能力が低いということになります。聞けば聞くほど、他のエンジニアの時間を奪うので、なるべくコードから理解できたほうが良いです。キャッチアップの速さは確実に評価に繋がります。実際のところ、現場で大事なのはリバースエンジニアリングであり、コードから当たりをつけてのデバッグです。コードを頭で実行できず、テーブル構成とコードからテーブルの意図がわからないとなると、スペシャリストとして外部から来る意味がないということです。見た感じリバースエンジニアリングをちゃんと教えてるところは殆ど無いように思えます。ちゃんとデバッグの仕方が理解できれば、メンターと呼ばれるTAに何度も聞く必要はありませんフリーランスは社員以上に求められる技術水準が高いです。給料が良い分、スペシャリストとして現場に来ているので。そして、技術力が足りないなら翌日発注しないだけです。卒業後フリーランスに、という教室はすんなり決まっても翌月無職になる可能性があるので注意して下さい。経験上、1年以上現場にいたのは使っている技術スタック全体を理解できる人です。

エンジニア職でなくてもプログラミングの知識が欲しい

→受講生、卒業生(、アフィリエイト)
こちらは教室自体が目的、もしくはビジネスに寄っている必要があるので、DIVE INTO CODEとかは向いていると思います。報酬目当てとはいえ、アフィリエイト記事を数十個とカリキュラムを読んで思ったのは、プログラマを目指す人以外には良いかも知れないということです。正直、内容的にはビジネス寄りです。CEOの経歴的にも。スタートアップとして少人数で起業したい、とか企画職を目指すけど、表面的なプログラミングの知識を持っておこうという人にはぴったりです。即戦力は過大広告なので信じないほうがいいです。そんなに甘い業界な訳がない。そもそも、技術スタックを全て自分で選べる会社の方が少ないので、0からwebアプリを作れる必要なんてありません。新人にそんな仕事させるのは数人規模のスタートアップだけです。ほとんどが新人は即戦力であっても機能追加とか保守案件に配属されます。新規開発でもCBT前で人が必要になったタイミングとかが普通でしょう。また、エンジニアが自分で企画することはほとんどないです。それは企画職の話。当然、企画にGOが出て、チームで動き出すキックオフから口出ししたりはしますが。CSの課題でも大抵が工数的にも実現可能なテーマを先生が提供してくれるのがほとんどで、そのリスト外から選ぶのは数%、通常一人くらいです。実務に近い形でやってプレゼンというのはCSの最終課題でもよくある形式(1学期の3個授業取って2個は最終課題のプレゼンがあるとかは大学院では普通)なのでいいと思いますが、企画を0から作る必要はありません。また、通常デザインとか素材は別のチーム(UIチームとかデザインチームと呼ばれるグループの人達)が提供してくれるので自分で画像を準備したり加工したりする必要もありません。餅は餅屋なので、エンジニアが下手くそなデザインするなら素直にデザイナーに任すべき。大半は美大卒でセンスあります。まぁ、一部のCSSとかフレームワークだと、エンジニアでもそれなりのデザインはできますが、ありきたりで、ああ、あれね、と言われるようなデザインが限界です。僕は高校時代独学でperlcgiの背景やらタイトルを変更したりしてましたが、フレームワークcssのベースラインで画像とデータを変えるだけだと、そのレベルに感じちゃうんですよね。DIVEさんはここのページ見てるかも知れませんが(指摘したことがカリキュラムに反映されてたりするので)、即戦力って過大広告止めて非エンジニア向け、を中心にした方がいいと思いますよ。プログラマ向けもやるなら、プログラマ志望に無理に企画もさせないでビジネス寄りの企画・スタートアップ運営コースを作ってデモデイは企画とプログラマで組んでやるか企画は教室運営陣が設定して、かつ、そのプロジェクトを少しずつ拡張していく形にしたら実務に近い形の非常に良い教室になりそうですが、こだわりか詰め込みすぎて、実務に必要なことを削って本来実務に必要ないことを詰め込んでると感じるのが現場の人間の感覚です。

実際、社会人にプログラミング教室は必要なの?

未経験者向けであれば、個人的にはNOです。教室通っても、web開発だと技術がない勢い中心のスタートアップに低賃金かシステム業界になる可能性が高いです。そもそもAmazonとか大手は応募条件がCS卒もしくは同等の経験で、ポジションによってはCS院卒、博士も珍しくないです。そのレベル、高額ポジションになると、プログラミングに限定した教室や経験云々でなく、知識体系としてちゃんと習ってるかが問われます現場エンジニアの人事的観点からでも、教室出たという人は未経験者研修は省略してもいいか、研修の前半スキップしてもいいかな、程度の評価です。技術スタックが完全に同じでないと全スキップも無理です。SaaS使ってるところ少ないから少なくともサーバー周りの知識は必要になるでしょう。自社サービスならCIの知識も必要になってくる。結局、未経験入社が中心になりますし、未経験者を受け入れているところは基本的に新人研修があるので、プログラミング教室と同等の研修を給料をもらいながらできます。なら、最初から未経験可のシステム会社に入社した方がいい
ちなみに、自分が未経験者研修で習ったことは
・プログラミング基礎構文
・オブジェクティブ指向プログラミング
MySQL
Java EE(Servlet, jsp)
・web/appサーバ構築(apache, tomcat &連携)
・ショッピングサイト作成
とかそんな感じだった気がします。3ヶ月の研修を2ヶ月半で終わらせました。

プログラミング教室を出ると即戦力で高給で転職できる、なんて都市伝説があるかも知れませんが、未経験入社だと下手すると新卒と変わらない、手取り20万前後が多いです。ただ、僕の経験として、いきなり未経験入社で1年後の給料が600万なんてこともあり得るので、会社選びを真剣にして、入社後に努力しましょう。一緒に学ぶ仲間も卒業後どこに行くかわからない人でなく同僚なので仲良くなるし、研修中でも会社の飲み会とかで実務についている先輩の話が聞けます。
プログラマは一発逆転の成功への近道ではありません。地道に経験と知識を蓄積するエンジニアリングの仕事です。仕事としてプログラマを目指すなら、準備に慎重になるより、未経験でも熱量を持って飛び込んで行ったほうがいい。ちなみに最初の会社の同期ではプログラミングは向いていなかったけど、インフラに面白さを見出して、そちらの方面で戦力になったやつもいます。IT業界=プログラマではないので、中に入ったら違う向いてる道があるかも知れません。最初給料安いけど、プログラミングを楽しいと思って、学び続ければ基本的には報われる業界だと思います。ちなみに、プライベートで勉強しなくてもシステムでは通用するかも知れませんが、給料上がらないし、勉強してる同僚には絶対勝てないし、プログラミングの勉強を楽しいと思えなければ、経験中心のインフラ辺りに進んだほうがいいです。

また、未経験を通りやすくするなら、githubにアカウントを作って、入門書を片っ端から写して実行して公開するといいです。入門書そのままでも書いて動かした経験があるとプログラミング教室卒と同等くらいには見てくれる可能性は高いです。少なくとも書類が通る確率は上がりますgithubの公開がない卒業生より下手したら通りやすいかも。

社会人に限定しない場合

非CS系学部の学生ならプログラミング教室は良いかも知れません。CS卒以外ほとんどが経験ないので、プログラミング教室→インターンとか経験しておくと結構有利かと思います。ぶっちゃけ新卒なんて、ほとんどみんな同じように見えるので少しでも差別化できたほうが強いです。一日20人と会って何人覚えてるでしょうか。と言っても、新卒で技術職を理系以外から取るところはもう少なくなってきてる気はしますが。結果としてエンジニアから別チームに移される人はすごく多い印象で、最初から絞り出した印象があります。

社会人に必要なプログラミング教室とは

未経験が対象ばかりで即戦力の手前の人間が受けるレベルのプログラミング教室がない。一定レベルがあるプログラマに即戦力まで引き上げるならともかく、未経験から即戦力に引き上げるとか何を言ってるの?という話です。自分はかなりセンスのある方だと思っています。国家資格のデータベーススペシャリストを3ヶ月で取っています。それでも、即戦力レベルになれたと感じるのは1年が経った位ですし、システムで即戦力と言っても、OSS貢献していたり、競技プログラミングで上位に入るエンジニアが多数在籍する会社では新人レベルでした。webやゲーム業界で即戦力と言えるようになったのは米大学院に留学してからです。CSの知識のない人間は大抵壁にぶつかります。そういう時に上のステージに進むための教室こそ必要です。データ構造やアルゴリズム基礎の理解は中堅エンジニアの最低条件です。でないと、スケーリングしないでアルゴリズムで解けるような問題をサーバーを増やしたり、無駄なコストを発生させることになります。日本ではこのレベルで中堅より上級寄りになるかも知れません。知らない人が多すぎるので…。ボリュームゾーンが初心者から中級者に上がる壁の辺りなんですよね。とりあえず動くものはググりながら作れるという量産型のレベルです。

また、現在ある表面を一通りなぞるだけのプログラミング教室は会社の未経験者研修としての位置で提供されるのがいいと思います。上述の通り、未経験者研修と大差ないです。SaaSの使い方とか、基本的に簡単に使えるようにするクラウドサービスなので、元となる知識があればドキュメント読めればできるでしょう。

ついで

最初に取り上げてから1年以上経つ今でもプログラミング教室でスクレイピング人気だけど、実務で使ったことないんですが、使ってるところってどれくらいあるんだろう。法的に分析目的ならいいみたいだけど、目的次第では著作権に触れかねないし、情報守りたいところはjsで見えないようにajaxで動的にDOM組んだりするから、その辺から抜けないと実用的じゃないし、そもそも、勝手に抜くんじゃなくて協力関係でAPI提供してもらったりデータ提供してもらった方がよくない?という印象。