渡るネットは嘘ばかり

元文系、米国大学院CS修士号持ちITエンジニア。自称エンジニアが撒き散らすゴミを少しでもキレイにしたい

正しい情報を仕入れるための日米の指標

f:id:masa-lab:20200417110246p:plain:h400

コロナでフルリモート中です。

ソフトウェアエンジニアとして、優秀な人に備わっている「抽象的思考」と「アナロジー思考」を書こうと下書きしているんですが、新型コロナウイルスの広がる中、インフォデミックも起きているので、差し込みです。

その辺の話は次回予告で少し書くとして、今回は如何に情報の確かさを判断するか、という話です。ただし、自分が知っているのは日本とアメリカくらいです。アメリカも州とか環境によって違うので、自分の知っている範囲でのお話になるのであしからず。

この辺も日本人が苦手なところだと思います。習ってないですし。だから、稼いでるって自称してるだけの人、ツールでフォロワー数増やしてるインチキさんを信用しちゃうんですよね…。R氏とか過去にツール利用をツッコまれてますね。フォローバックしないとフォロー解除してまたフォローしてきて、フォローバックしても外すと外される、みたいな感じに動くツールあるらしく、インフルエンサーになりたい偽物はよく使ってるっぽいですね。本物はツールを使ってフォローしても、ある程度の手作業を併用するし、フォロー外さないですね。純粋に関わりのある人との繋がりを広げて、その人に価値を感じた人がフォローバックするのが本来の姿でしょう。

change-consul.factdeal.co.jp

フルボッコですねぇ。偽物はわかる人には簡単にバレるのですよ。とはいえ、2年半位ツール使ってある程度信者は作っているようですが。情弱の世界だけで地位を作ってもなぁ、と思いますが、お金がメインの判断基準な人は簡単に釣れてしまうという。ここを読んでくれている方はもう、R氏はエンジニアとしては、副業の1つでやってる、ただのセミプロだと気付いているでしょうが。経験だけでなんとかなる仕事のレベルって知れてますよね。本物は多くの尊敬と嫉妬を集めますが、詐欺師は多くの尊敬と軽蔑を集めます。

まぁ、この人もメインの物差しがお金みたいですが。
change-consul.factdeal.co.jp

別にお金を生きる目的にするのは構わないのですが、拝金主義の人達の厄介なところは「それを他人に押し付けてくる」ところですね。物差しは人によって違って良いと思うのですが。

大事な人を守るためにはお金がいります。

と言っても、大金は要らないのでは?と言う話で。そして、通り魔とか、目が合ったら殴りかかってくる戦闘狂にお金を出しても許してくれるとは限りません。自分よりお金を持っている相手にお金で勝負するのは負け戦でしょうし、お金があっても守れないケースも、お金がなくても守れるケースもあります。極論に振り切ると説得力が落ちる良い(悪い?)例かと。物差しが1つしかないのは近視眼に陥りがちです。そして…お金で守って欲しい人を守りたいとも思わないなぁ。お金というのは、好きなことに打ち込んだ結果ついてきた方がかっこいいし、お金以外の目標ややりたいことがあって、それをお金に繋げる考え方ができた方が人生楽しいのでは、と思ってしまいます。マーケターとか経営者だとある程度重視するのは仕方ないとしても押し付けないで欲しい感が強いです。お金はあって損はないし、選択肢は増えますが、一定以上になると人によるのではないでしょうか。自分は一定額を超えたら、お金より時間が欲しくなると思います。

と言っても、この人はあまり口は良くないものの、フリーランス志望にサラリーマンに戻ることを提案したり、基本的にはまともな人っぽいので…note売るために書いたっぽいですね。また出たポジショントーク…。

僕はフリーミアムの影響が強いので、noteで高額で売る行為に価値を感じません。10万字以上の本が3000円台で買える中、5万近いお金を払って得る情報はどれくらいの価値なのか。結構3000円の書籍とかでも強いですよ?少なくともnoteのペライチで書ける話じゃないと思う。それに見合う分量を一人で裏付け、校正できるのだろうか。僕が友人に相談されたら絶対購入止めますね。それより書籍読んで、本当にすごいと思った人の講演会とか行ったり、実際に批判的な目を持ちながら話を聞いてすごいと思ったら、直接コンタクトを取って教えを請うた方が良いのでは。講演会とかそこまで高いものではないだろうし、いきなり5万とか博打に感じます。日本人ホントガチャ好き過ぎなのでは。

前に軽く構想を書いた、少しずつ進めてる理論と数学も学べるプログラミング講座は投げ銭とアマゾンアフィリエイトだけでやるつもりです。もし予想以上の収入があっても、例えば一軒家とか賃貸物件を借りて初学者のたまり場を作って、時間がある時に行ったら学べる場所、また、そこで仕事を受けて実務経験のない人が経験を積める場、とかにしても面白いと思います。初学者の学び舎、的な。そういう収入はある程度は還元できた方が世の中が回って良いかと。とか言いながら、自分の勉強に時間を取られてゆっくりしか進んでいませんが。コロナで皆が時間がある今に学べるところを作るべきなのでしょうが、いかんせん自分の勉強もあり、です。

エンジニアとしての生き方の教科書的なSOFT SKILLSという本で

自分がしていることの90%はただで分け与えよ
John Sonmez

shop.nikkeibp.co.jp

という言葉があります。すごく好き。無料コンテンツの方がはるかにシェアされ、それによって価値を感じた人の感謝や評価に繋がり知名度が上がる、結果として高額な有料コンテンツをそこそこ売る以上の価値になって返ってきたりします。講演や執筆(あまりお金にはならないそうですが)、自分のやりたい仕事ができる会社でのポジションとか。そして、この価値には継続性がある。有料コンテンツは買い切りですが、無料コンテンツは複数回バズる可能性がありますし、影響力と繋がりができると人を騙さないでも、皆が幸せになれる方向でお金を動かせる。いきなり有料で出すのは今を最大化する戦略かも知れませんが、将来を、累計を最大化する場合はこちらの戦略の方が正しいと思います。価格以下の内容を売っても評価は上がるどころか下がってしまい、目先のお金と引き換えに買った人に悪い印象が残り、その人からの将来の道は途絶える可能性が高いでしょう。FREEでは「情報はフリーになりたがる」、と言われていたりもします。

www.nhk-book.co.jp

しかし、実力なくて努力もしないで有名になりたい人の気持ちがわからない。簡単にショボさは露見するのに。とはいえ、おそらく、日本人の7割位は情弱で、8割位は自分の頭で考えていない気がするので、それでも引っかかる人は結構いるのでしょう…。僕はインポスター症候群なので、少し背伸びして通用する場所に相応しい人間になるために努力し続けているつもりです。自分は決してすごい人ではないと思うけど、残念ではないかな、とは思いたい。海外のすごい人とか複数の分野で博士取ってますしね。僕はきっと当たり前のことをやってるだけの中二病の人です。賢くなりたい。

コロナ禍の世界

それにしても、フリーランスエンジニアを名乗るネットビジネスマンにそそのかされてフリーランス始めた人は御愁傷様ですね…。自由に"今ある仕事"を、と自由を求めて、今仕事がないと国に助けを求めるってねぇ…。不安定なの知ってたでしょ、企業がいざという時に人員調整しやすいためのお金も報酬に乗ってるんですが、という。自由を求めるには自制や責任が求められるわけです。国や自治体で自粛を要請(自称正義の味方にリンチ食らうのである意味強制)されてるイベント系や夜の飲食系は補償すべきとは思いますが、大半がリモートで生き残れるフリーランスエンジニアは利息なしか超低金利で3年位貸すとかの対応で良さそうに思えます。まぁ、流石にパンデミックはキツイと言えばキツイですが、フリーランスやるなら、10年に1度はこういう苦境を経験するのを覚悟した方が良いかと。繰り返しますが、そういうリスクも含めての高額で、真っ先に切られる前提なのは理解しておくべき。外から来た助っ人で財務圧迫するなんて愚かさの極みですね。現状、既にいるフリーランスエンジニアを切るほどではないけど(SIerは切るかも)、新規は遠慮したいというステージに思えます。一部需要急増のところは新規欲しいかもですが、忙しい場合、当然能力が求められます。

補償に対してはこういう話も。
www.newsweekjapan.jp

政治・経済に関しても雑多に意見が出ていますが、こういう半分パニックの時は無責任な批判記事が多くなりがちなのですが、ストレスで参考にする記事がそういうものに偏ると思考が固まって視野が狭まります。政治というものは全ての国民を幸せにできるものではなく、トレードオフの中でどこを救い、どこが自力で生きていけるか判断しないといけないものだと思います。会社員収入変わらず、むしろコロナ相場で投資はかなり儲かっている自分としては、国民に一律現金配るのはどうなんだろうと思います。しかも、大抵の一律支給を訴えている人が蓄えがあって、クリティカルな減収でもなく、最初対象外なのは説得力ないなぁ、と。政治家は票稼ぎなんでしょうが、コロナ前より給付の月の月収増えるのに欲しがってる人は物乞いみたいで嫌ですね。

対象外なら別に良いのですが、対象になって返納するほどお金余ってないので(将来困ってもないのにもらった人の分まで背負うほど余ってない)、対象になった場合、最初は投資に回そうかと思いましたが、お金が回らないと無駄金になるので、高級ソファとか不要不急ではあるものの、あぶく銭なら買い換えるか、という物に使おうかと。しかし、それを見に出かけたら本末転倒感だし、本来救われるべき業界が自粛要請のままで、あぶく銭の使う先にならず、結局、そこで働いてる人は減額された額入るだけで、職を失う可能性は下がりません。それにしても、現金給付で「今は経済じゃない、人の命だ」とか言ってる人もいますが、経済の問題で収入がなくなってるからの現金給付では?減額して全員に配っても生きるのが大変になった人が救われる数は減るのでは?という。まるで癌対策に国民全員に痛み止めを配ります、と言ってる感じ。困ってない人にも配って、困ってる人の支援が薄くなったら根治しないですね。また、貯金ある年金生活者とか蓄えてる人に配っても世の中の「回らないお金」が増えるだけで、お金が回らないと世の中は停滞します。目先のお金ばかり考えていると、全体として社会がゆっくり死んでいきます。

インフォデミックの担い手のモラルの壊れたインフルエンサー

人の本性は有事に見えやすくなります。COVID-19(コロナウイルス)蔓延下で、人格の優れた成功者は寄付を行い外出自粛を呼びかけ、自分のことしか考えていない人間は金儲けに走ります。まるで火事場泥棒です。そして、ストレス耐性の弱い人は他人の批判や文句、信頼性の低いソースの拡散ばかりして、建設的な意見を何も言いません。そういうニュースやつぶやきは気持ちが滅入るばかりですね。マスクの転売しかり、マナブのインフォデミックの助長しかり、人の命に関わる状態で自分のことばかりです。国や専門家がせっかく正しい情報を出して、間違った情報を修正しようとしているのに、"金儲け目的"のブロガーがテキトーに集めた情報で埋めようとします。

時代の空気を読んでも世間や世界の空気は読まない人達です。こういう初心者ブロガーの記事を踏んでしまったら、後述のツールで容赦なく検索から消えてもらいましょう。リンク集も専門家や国、ポータルサイトでも作っています。誰が、専門家でもない人間が集めたリンクを踏みたいのでしょうか。一般人の基準だと偏りが出るでしょう。専門家ですらマスク信者と疑問派がいるくらいですから。

今がチャンスと言っている情報発信者達は"自分の価値"=ブログ収入のために情報をばら撒いていて、"他人の価値"=命を守ること、など考えていません。要は「読んでも時間の無駄な情報」を量産することで、価値判断のできない人を釣る撒き餌としているわけですね。この人達の記事が地雷原のように出てくる検索はかなり価値が下がっていると言えます。検索アルゴリズムを修正するのは当たり前です。

マスク転売で一般人のモラルがかなり堕ちてるという話がありましたが、この人達を尊敬する人間が相当数いる時点で日本人のモラルは既に某大陸の大国と変わらない気がします。本来、フリーランスは個人が会社のようなものなので、こういうコンプライアンスに疑問を感じる発言とかヤバいはずなんですけどね。この人達は巣ごもりでストレスの溜まっている人達が楽しめる記事を書こうとかを考えることはなく、人の記事にタダ乗りして稼いでやろう、という思考回路という非常に残念なのが、インフルエンサーの現状に感じます。

マスク信者の怖さ

f:id:masa-lab:20200417111126p:plain:h400

あまり、専門じゃない情報を話したくないですが、4月頭に欧米もマスクを推奨し出して、17日からNYで義務化されたので、今月末には結果が出そうですね。勘違いしない方が良いのは欧米の方向転換=マスクは効果的が確定ではなく、根拠はないがやってみる、一種の絶望後の新興宗教に入るのと似た行動です。個人的にはBCGの方が説得力を感じます。マスクは色々辻褄が合わな過ぎる。しかし日本人のスタンスはマスクは信用できてBCGは眉唾みたいですね。結核は同じく肺に問題を起こす空気感染する強い病気なわけで、そこに対する免疫が機能するのはなんとなくありそうなんですが。他にも変異前のウイルスが中国から先に流行ってある程度の耐性を持ってた説とかもあります。プレプリントですが、最近、BCGとCOVID-19の関係についての論文が出ていました。

www.medrxiv.org

これはミクロの世界で免疫系の反応であったり、マスクが網目で見えるような小さい世界です。カナブンが口に飛び込む話ではありません。そもそも、WHOの4月17日の感染状況を見ても、日本は感染9167人死者148人で、人口2.6億人の同じ島国インドネシアは感染5516人死者496人で、日本が世界と比べて優れてるのは感染率より致死率の低さではないでしょうか?かかった後の重症化にマスクは寄与しないし、感染数の少なさは他の島国(UKはドーバー海峡のトンネルで繋がってる)も同じで、人から人へ感染る特性上、移動の少ない地域は増えにくいのもあるし、欧米は挨拶でハグやキス、握手、土足文化、地面に平気で直接座る、SEX数など感染しやすい要素も多いです。最悪の状況になってるアメリカはハンバーガーやサンドイッチ、ピザなど代表的な食事は手で直接持って食べる(USA hamburger eatingなどで検索すると手で直接ハンバーガー食べてる画像が出ます。トランプ大統領ですら…)ものが多く、手洗いの習慣も元々ありません。10年くらい前のインフルエンザの記録を見ると、既にマスクだらけだったかはわかりませんが(8年前位は海外空港マスク0から日本に入るとマスクだらけだったのを記憶してます)。当時のインフルエンザでの10万人あたりの感染者は日本もアメリカも同じで、死亡率が違います。同じ接触感染、飛沫感染のインフルエンザで有意な差がなくて、コロナにだけ効くものでしょうか?最終的に10万人あたり同じくらいで、マスクの効果がすごいと言うより、地形・文化の違いで感染の広がる速度が違うだけのように思えます。

http://www.phcd.jp/02/kenkyu/chiikihoken/pdf/influ_2007_tmp07_01.pdf

そもそも、マスク付けて飲食店行って、まずトイレで手を洗う人はどれだけいるのでしょうか?最後に飲食店に入った時は8割埋まるくらいで僕だけでした。マスクしてませんが。

可能性があるならやって損はないですが、エビデンスのないことを過信しない方が良いと思います。銀の弾丸のない中、打てる手の1つ、程度が妥当かと。ただし、毎日数枚正しく使い捨てる数量あるなら、ですね。隣国のアゴマスク大統領とか、マスクずらして鼻口出してスマホで通話とか飲食繰り返したり、使いまわしたり、それで感染拡大防止になるんですかね。飛沫より圧倒的に接触感染が多いと思うのですが。無駄にするならちゃんと使う人に買わせて欲しい。そして、いざ自分が何らかの症状が出た時に未使用マスクが無いとか笑えないです。それこそ家出るな、ですね。手話の話でも未だに「予防効果」を信じてる人が多いのに驚きます…。ウイルスはミツバチじゃないですよ。マスクに関しては「マスクがあれば安心」という考え方をする人が出るのが一番の危険性だとは思います。プラシーボ効果位に思って、出かける度に使い捨てるだけの枚数の余裕があれば常に付けるとよいのでは、と。

また、無症状で感染るという話で、マスクしてない人間に攻撃的な人が出てきていますが、無症状=咳もくしゃみも出ないということで、それで会話もしていないなら飛沫は飛んでないはずで、そういう人が屋外を歩くのにも神経質になって攻撃を仕掛けるのも怖い。それは「目があったので殺されると思って殴った」というレベルの話では。不当防衛ですね。無症状でキスして感染るとかはかなり確率高そうですが、無症状で感染るってそういうことではないのですかね。クラブで顔が着く距離で話したら飛沫直接飛び込んだりあるだろうし、そういう距離感の話では。外出自粛で外で人と近い距離で話すこともほとんどなくなってますし。

ちなみに、マスクをしてくしゃみをしても、全ての飛沫が防げるわけではなく(そりゃそうだ)、身体の周りには振りまかれるようなので、歩きながらくしゃみをして人が近づいてきた場合とは少し気をつけた方がよさそう。これ、肘の裏のはかなり過小評価だと思いますけどね。長袖で鼻を上から挟んだら上方向にはほとんど漏れない気がします。

monoist.atmarkit.co.jp

布マスクをして咳をした場合、マスクの20cm先でウイルスを検知したという報告もあるようです。なので、マスクをしているから、とそのまま咳やくしゃみをするのは危ないと思います。自分は少しでも症状(喉が痛いとか)があれば、マスクの上で肘裏当てます。

annals.org

そして、外出自粛の中、「お前らが毎回行列作って家に新品未使用を積み上げるから、マスク切れてる人が買えないんだろ」、的な。マスクに命を預けていない人は行列でソーシャルディスタンス崩して数十分から1時間並ぶ方がリスクが高いと判断するわけで。3密と言いますが、密接に関しては1つだけでも十分伝染ります。後ろに並んでる人が電話受けて、マスクずらして口出して喋ったのが、肩越しにスマホに付いて指から感染とかもあり得るわけです。スマホ表面では3日位生存するみたいですし。文句言うなら、マスクしてない人に配って回れば、という…。結局、そういうので怒る人は一種のパニック状態で、自分のことしか考えてないんですよね。「周りに感染す気か!」と言って、周り=自分の構図ですね。なんにせよ、効果あるのかないのかハッキリして欲しい。2週間程で結果が出るので、今月末にどうなるか。個人的にはマスクでなくBCGとかで免疫あっただけで、欧米マスク付けても変わらずとか、外出規制解かれて皆マスク付けて出かけて2週間後にまた再蔓延、という状況はあり得ると思っています。ちなみに欧米人は論理的なのでエビデンスが出たら簡単に考えを変えます。上手く機能するといいですね。

マスクとは話が逸れますが、テリーさんとか「自分が感染してると考えたらホームセンターにも行けない」、という発言をしていたようで、咳くしゃみも会話もしないで感染るなら、呼吸だけで感染る=空気感染なので、なにか勘違いしてそうです(接触感染に関しては注意してる前提)。ちなみに空気感染する場合、マスクの網より小さいので予防も感染防止も無意味ですね。すり抜けます。空気感染隔離室(AIIR)とかに隔離するしかないので、その場合は正しい。接触飛沫感染でも日常の買い物の外出がアウトなら(流石に家族全員で買い物に行ってる人はどうかと思う)、全員家にこもって全てを通販で済ますしかありません。しかし、その理屈だと配達業者は人が配れません。感染してるかも知れないですから。どうするんでしょうね。ヤフコメとかも見ると、もはや9割が空気感染と勘違いして、飛沫がエアロゾルになるとどう変化するか理解していないように思えます。結果、勘違い同士でいいねし合って、看護師さんのコメントがバッド優勢になる始末。

ちなみに、ロンドン在住の友人宅隣の公園が遺体安置所になったそうです。日本の現状(マスクして3密避ければ感染らないと思って気にせず出歩いてる人結構いそう)は、テニスラケットで身を守れると信じて銃弾の中を突進する神風の人達のようです。

情報を拒む勇気

f:id:masa-lab:20200418150052p:plain:h400

志村けんさんの件でも、人がパンデミックの影響で死んでいるのにトレンドブログで不確かな情報(感染源とか)をばら撒いて稼ごうとするハイエナ達がいっぱいいました。そういうブログはブロックしたほうが良いです。ChromeのExtensionにGoogleが出してたPersonal Blocklistというのがあって、登録したサイトを検索から消せたんですが、現在機能しません。

代替としてはこれとか良さそうです。

qiita.com

マナブとか、一部のコロナ便乗ブロガー・インフルエンサーはインフォデミックの中心地です。少なくとも命に関わる問題でゴミを撒き散らす人達や、新しい情報のないエントリーを上げて検索を汚すようなブログはブロックすることをお薦めします。

今、コロナ関連の情報を調べると1つや2つの引用で、「〜らしいです」のような他の記事を読んで感想を書いただけのようないわゆる二次情報だけの記事がいっぱい引っかかります。新しい情報がないのであれば、1次情報を読んだ方がいいです。これらの記事で新しく追加されている要素は曖昧さだけです。迷わずリストに追加した方がいいです。

情報の信頼性

情報は集めるだけでは意味がありません。スマホで情報過多で判断を誤る人はたいてい信頼性の低い情報に踊らされて、誰かにカモられています。

日本での申請性の指針

やっと日本でも情報の信頼性に対する指針が語られるようになってきました。

headlines.yahoo.co.jp

か : 書いた人は誰か(作者の専門性)
ち : 違う情報と比べたか(バイアスの排除=自分都合のいい情報だけを集めない)
も : 元ネタ(根拠)は何か(エビデンスが無い主張はただの思い込みの可能性大)
な : 何のために書かれたか(アフィリエイトとかは自分の収入のために書いてる事が多い)
い : いつの情報か(古い情報で語ってることもある)

ちなみに、多くのフリーランスエンジニアを名乗るインフルエンサーの記事はほとんどが当てはまりません。

「ち」に関しては読み手の問題ですね。未経験向けに記事を書いているフリーランスエンジニアのブログ(基本アフィリエイト)作者は大半が仕事で表面的な経験はあっても専門的に勉強したことはありません。残念ながら、ほとんどの専門的な人は専門性の強い深い内容か、コードで貢献していて初心者向けに記事を書いていません。結果、未経験者向けの記事はほとんど「か」の基準で信頼できると判断できないです。あなたが自分の子供にサッカーを習わせるとしたら、公園でサッカーをしたことがあるけど、チームでやったことのない人と、クラブチームで長く活躍していた人とどちらに教えてもらいたいでしょうか?前者はボールは蹴れるかも知れませんが、効果的な蹴り方や状況に応じた蹴り分け、ボールを蹴る前や後にすべきこと、ボールを持っていない時のポジショニング、とか信頼できる教えを受けられるでしょうか。喧嘩自慢をSPに付けても、暗殺者から身は守れないでしょう。

コロナのニュース記事でツイートで引用されてるのが個人のジャーナリストだったり。個人だとニュースサイトでもブログと変わらない信頼性です。これも「か」の一部と思っていて、会社を通しての記事は色んな人の目を通して、会社として出せる記事か判断しますが、個人は時にトンデモ記事をノーチェックで出して、それがYahoo!ニュースに出てしまったりします。情報テロです。

また、情弱の人が特にやりがちなのが「ち」をしないことですね。情弱の皆様は正常性バイアスが強く、自分がしようとしていることが「正しいことを確認」したくて検索をして、反対意見は嫉妬だとか保身のためとか都合よく解釈して、「やっぱり自分が正しい」と信じたいように思えます。そんな時に、アフィリエイトは手ぐすね引いて待っているわけです。鴨が来たぞ!と。何度か書いていますが、プログラマを名乗る、お薦めしている人達がよく見るとほとんどの記事がネットビジネスという。多分、反対意見を見るとほとんどが現役エンジニアや、向いてなくて辞めた人でしょう。向いてなくて鬱になって辞める人がいても自分は大丈夫、というのは正常性バイアスです。コロナに関しても、「若いし重症化しないでしょ」と言って飲み屋でお祭り騒ぎして感染する人と同じです。

Yahoo!知恵袋とかでも、自分の考えを肯定してもらうのを前提に質問する人が多く、「これっておかしいですか?」系の質問はたいてい同意の意見に好意的な返信をしてて、反対意見にはどれくらいの人がそう考えますか、とか聞いてるのを見るとため息が出ます。大半の質問の答えは「育ちが悪いとは言いませんが、育ちの良い人は絶対しませんね」という感じです。地面に買い物かごとか。ウンコ踏んだ人も、男子トイレでおしっこ踏んだ人も歩いてますからね。どちらにしろ汚いと言っても、地面に置かない限り台にうんこがつくことはないのでは(持ち手はありうるか)。と書いてるところで、コロナが靴底で運ばれてるという説が。前述のくしゃみでマスクから漏れる話、量は減っても蒸発しなかった飛沫は床に落ちて、床の表面では数日生きるでしょう。そこに生存に向いてるプラスチックのかごを置いたらどうなるか、簡単な話ですね。そのかごをレジの台に置くので、食品を単体で買う時も絶対台には直接置かない方がいいです。

news.yahoo.co.jp

重力がある以上、ほとんどの汚いものは下に落ちるんです。ホコリとそこに潜むダニとかも。

行儀や育ちが良くなくても生きていけますが、育ちが良いと思われる方が良いだろうし、社会的に強い仲間も増えるかも知れません。また、育ちが良い人のすることというのは経験や歴史に基づいたリスク回避であったりもします。手洗いとか、コロナ前にして、ジェットタオルがあるところでもハンカチで拭いていたのは育ちの良い人中心でしょうし、地面に直接座ったりしません。ベンチですら何か敷いたり。以前紹介した、シリコンバレーの格言「Aクラスの人はAクラスの人と一緒に働きたがり、Bクラスの人はCクラスの人と働きたがる」というのは仕事だけではないと思います。社会的に格上の人との繋がりを築くには、その人と同等の振る舞いを心がけた方が良いし、その方が道が広がると思います。所作振る舞いが美しくて損はありません。

日本では教育でディベートやディスカッションをしないので、反対意見から学びを得られる、どころか反対意見を考慮できる人は少ないですね。単一民族国家ゆえの近視眼というか。大抵多数決の議論に持ち込んで無視するか、同じ考えの人がいるから気にしない、という。世の中で本当に成功してるのは少数派だったりもするのですが。そして、当たり前のことをやれているのも少数派という悲しい現実も。自分の行動には後付でもいいから理由を付けられるようにした方が良いと思います。

gigazine.net


「も」もインフルエンサーアフィリエイトの記事にはほとんどないですね。元ネタというか、売りたい物のリンク貼ってるだけというか。自分の経歴とか、同期の何人が成功したか、を嘘でなく書いていれば信用できるかも知れません。大半、「簡単」「誰でもできる」みたいな、投資詐欺の決り文句のような言葉が並ぶという。自分はなるべく主張にリンクを付けて、信頼性の高いと思われるソースを紹介しています。これは自分の思い込みやバイアスをなるべく避けるためです。また、専門的ではない部分は専門家の言葉を利用させてもらっています。とはいえ、ソースを確認しないと不確かな根拠の場合もあるのでご注意の上、受け止めてください。決してリンクが付いていたら必ず正しいとは限りません。

「い」に関してはエンジニア系、プログラミングスクールやフリーランスエンジニアの話を書いてる人は結構10年前の業界っぽい雰囲気も結構多いです。記事自体が新しいかは常に確認したほうがいいですが、その人の知識や経験が古くないかも確認した方が良いです。特にサイエンスの世界はブレイクスルーがしょっちゅうあります。例えば、睡眠の常識でも、一昔前は1時間半周期が良い=6時間というのが一般的だったように思いますが、ここ数年の記事ではほとんど7時間を薦めています。

とはいえ、僕はここでは忌憚のない意見(若干乱暴かもです、すみません)を述べたいので、匿名にしていて、少し「か」は弱いかも知れません。と言っても、本名出しても知ってる人は近い業界の人だろうし、会社名出しても会社を代表した意見じゃないので違う気もします。学歴に関しては証明可能なので、そこに関しては「か」を強めてはいるかな、と。学歴は嘘はつけなくないと思いますが、これまでのエントリーを通して、ちゃんと勉強していないと知らないような話も触れていると思います。「か」の基準としては、別に学位を持っていないくても、それに準ずる知識に基づく経験を持っていれば良いと思います。専門的に勉強したことがあっても、既に古くなって「い」に反する場合もあります。

海外の情報に対する教育

クリティカル・シンキング(リーディング)

長くなってきたので簡潔に。クリティカル・シンキングやクリティカル・リーディングは情報の確かさに関して、批判的な目で吟味するような思考法です。

ja.wikipedia.org

海外では子供にもこういう思考が大事だと教えます。

gigazine.net

theconversation.com


たとえ専門家だとしても、主張に一貫性があるか、論理的に破綻していないか、信用に足る根拠があるか、攻撃的な目ではなく懐疑的な目で情報を吟味して、納得して情報を咀嚼する癖を付けて損はありません。例え、インフルエンサーのような有名になっている人間が言うことでも、この人が言うことだから正しい、と人単位ではなくて、この意見は信頼できる、と判断した方が安全です。

Persuasive Essay

書く、表現する側としては、説得力のある小論文を書く、というのを語学学校で散々やりました。この際に意識すべき点はEthos, Pathos, そしてLogosです。

www.kibin.com


かちもないと近いですが、
Ethosは専門性や権威であること、Pathosは感情に訴えるような表現、Logosは論理的な表現です。
日本人の主張は大半がPathosでEthosやLogosは軽視されているように感じます。僕は語学学校にいた時はほぼ毎週小論文を書かされて、アメリカってこういう表現に付いて学んで身についてるものなんだ、と感じました。また、授業の一環でアメリカ人にインタビューしてくる、というのがあったのですが、皆自分の意見とそれに対する論理的な理由をちゃんと語っていました。

次回予告

中途半端にまえがきで書いてしまったので、予告付けておきます。

次回はプログラミングの学習と経験を加速させる「抽象的思考」と「アナロジー思考」に関して書こうと思っています。

現在流行ってるプログラミングスクールの多くは個別言語に特化し過ぎて、座学を軽んじてる状態を非常に危惧しています。何故なら、それは"成長の遅い人の学び方"だからです。確かに、下に基準を合わせれば落ちこぼれる人は減りますが、現場はそういう最低限のエンジニアが欲しいわけじゃないです。個別の学習というのは10言わないと10理解できない(下手したら7くらい?)学習の仕方です。そもそも、経営陣がIT業界の最前線で闘った経験がないので仕方ないのかも知れませんが、プログラミング能力を最大限に引き出せる能力は日本人の苦手な抽象的な考え方やアナロジー、いわゆる類推する力で、それらはデザインパターンを適用したり、過去の経験を活かすのに重要な考え方と言えるでしょう。

過去の記事でできるエンジニアはIQが高そうとか、理系と文系で明らかに有意な学習速度の違いがあるようなことを書いてますが、やっと言語化できそうです。別に理系である必要はなくて、抽象的に物事を捉えられるか、抽象的な説明を理解できるか、というところが学びに重要ではないか、と。そして、アウトプットには類推ができるかで違いが生まれます。で、抽象度が一番高い言語を用い、類推により問題を切り分けるのが数学なので、数学を学んでる、理解してる人はプログラミングの学習に強い、ということだと思います。別に抽象化能力、類推の能力が高ければ文系でも十分トップレベルで戦えると思いますが、数学を基礎学問としてやり続けてる人とは基礎体力が違うことが多いというのが現実です。

前回少し触れましたが、抽象的な思考やアナロジー思考ができない人は、コンピューターサイエンスに座学を聞いて、どうプログラミングに繋がるか想像ができません。想像できる人は言語にとらわれず、概念自体を理解して、それを使う言語に翻訳するだけです。例えば、数学の公式を導き出す手順や考え方がわかれば個別の問題に適用できますが、公式を丸暗記して、公式を使う問題を解く訓練をしても、公式を忘れた瞬間に経験は無に帰します。方法だけでなく概念を理解していればそういう事は起きません。公式は同じ問題に帰結できる問題群を共通して解く方法を抜き出した抽象化です。計算モデルの概念をハード側や機械語で理解していれば、それぞれの言語で何が必要かわかるわけで、1つ学べば複数の言語に適応できるわけです。いわば公式を当てはめるようなものです。とは言え、そこまで頭の回転が早くなければ、具体的な1つ目の言語と並行して抽象的な概念を学ぶのが良いとは思います。行ったり来たりしながら、抽象的な概念を手を動かしながら理解する。数学の公式の場合と一緒ですね。それが、頭の良い人の学び方を普通の人が適応するのに適した方法で大学はそういうカリキュラムになっています(しかし、それを教えてくれないので、気づかずにプログラミング身に付かない、と言う人も一定数いる→しかも、そういう人がスクールやってる)。

逆に個別事例から抽象的な概念を抜き出すなら、複数言語を個別に学んだ中から気付くことになって、その方がよっぽど難易度高いし時間がかかると思います。というか、そういう人は全ての言語を違う物と考えて、多くの言語を学んでも陳腐化する、とか言いそうです。幹の部分がわかれば枝葉の違いを確認すればいいわけです。


というわけで、Stay Home! 良い週末を。