渡るネットは嘘ばかり

元文系、米国大学院CS修士号持ちITエンジニア。自称エンジニアが撒き散らすゴミを少しでもキレイにしたい

海外のコーディングブートキャンプ事情

体調崩してました…。あと、chrome拡張の記事書いたタイミング悪かった気がします。

chrome拡張機能作ろうかと思ったけど、その前にGoogleのクソサイトのSEO対策対策が発動したのか、ステマサイトとかアフィリエイト、トレンドブログが出にくくなった気がする。 Google入ってでもやりたいと思ったので、これは素晴らしい。さすが大先生!嘘で誘導したり、アクセス数稼ぎたいだけのゴミ情報生産家が稼げなくなるのはいいこと。ちゃんと働こうぜ。好きな仕事って楽しいよ。

www.asahi.com

WELQとかまとめ対策、著作権保護が大きいと思うけど、同じ内容のゴミサイトを大量に生成するようなゴミプログラム組んでた人とかそこにリンク相互に張りまくってページランク上げてた人とかは退場ですね。そもそもさ、人が見たくない情報を見せて金を稼ぐなんてことで安定収入になるわけないし、なっちゃいけないんだよ。金儲けしか考えてない自称ブロガーとかアフィリエイターのやってることは見たくない情報の押し売りだからね。その下らない情報で欲しい情報に辿り着くまでにかかった時間、命を削られるわけですよ。時間が編み重なって紡がれるものが命であり人生だからね。

言い方悪いけど、大半のアフィリエイターってネット乞食です。特化型じゃない収入目的のブログも同様。本来なら、情報の質を上げて、多くの読者が集まる。人の集まるところは宣伝になるので、うちを宣伝してくれないか、ってスポンサーが来る。そのスポンサーを吟味して紹介に値する場合のみ紹介する。もしくは自分が読んで良かったと思った、見てよかったと思ったものを紹介する。いわゆる特化型ブログだけど、それが本来のアフィリエイトの形。金のために書きたくもない流行りのこと薄く語ったり、嘘情報流したりとか、それでビジネス語る人は金を稼ぐ才能0なので、手が後ろに回る前に素直に会社で働いたほうがいいと思います。後者はリアルでは犯罪だけど、ネットではグレーなだけの手口です。

検索エンジンが有益な情報を見つけられるようにアルゴリズム改良して乞食サイトを押し下げて、SEO対策に金払ってまた上がってきたら押し下げて…君らは一体何回ゴミ認定されたら気が済むんだね。ドMかね!

ネット乞食 - Wikipedia

イケダハヤトとT某でバズった風の状況作ってたのもヒットしなくなってるように思える。記憶では「プログラミング」とか「プログラミング教室」で検索したら上の方、自社ブログとパートナーのイケハヤ賞賛記事で埋めてたと思うけど。今プログラミング教室でググると比較記事中心。まぁ、T某のブログが先頭ではあるけど。てか、イケダハヤトが全然いなくなって素敵www

従来のページランクってネガティブリンクも拾っちゃうし、ちょっと専門家からのリンクの点が低かったように思える。まぁ、初期の論文しか読んでなくてその後あまり詳しくないけど…。

前置き長いけど、今回は海外でも短期間で学べて高給が取れると謳ったコーディングブートキャンプが問題になってる件です。日本に先駆けて脚光を浴びたものの、金になると悪質な人間が群がって…日本で今広まってきてることが去年には表に出てきてるようなイメージです。記事ベースなので、実態はもっと混沌としてそうだけど、海外サイトなので、情報としてはある程度参考になるかと。要は海外記事に雑な意訳と説明つけてる感じです。誤訳はごめんなさい。訳なので引用付けず斜字体で記載します。

コーディングブートキャンプの創立者が金を持ち逃げ→犯罪者だった

www.inc.com

※インタビューを並べてる感じなので、語られたことを並べる感じになってます

コーディングブートキャンプ創設者で講師が1000万位持ち逃げして学生が探したら犯罪者だった件。職業斡旋率95%なんて謳うけど、大概が数ヶ月で年単位で教えない(元々CS4年がアメリカの最低条件)。トップスクールで自己規制に業界団体作って透明化(斡旋率とかどれくらい学べたか、就職した平均金給与とかの情報)を図ろうとしたけど、反対続出(おそらく、実際就職率はほとんどないので開示すると生徒取れない)。いいブートキャンプもあるけど、一方金儲けしか考えてないところもある。多くのテック業界や教育業界関係者はブートキャンプの参加は慎重にと警告している。HPで紹介してる就職成功した人の就職した会社に問い合わせたら、その顔写真と名前の人間は雇われてないとか。ある女性はFBの画像を反転して勝手に載せられてたらしい。講座受けてもいないのにreviewも載ってた。そんな彼も2016年の始めの内は奇抜な言動も見せつつ、ちゃんと教えていた。当時の生徒の1人Johnsonは「自分は確かに彼から学んだ。受講前は全くだったけど、今は多少はコードも書ける。」と語る。色んな理由の生徒がいたが多くはサイトで謳われてた5万5000ドルの就職保証が目的だった。そのカラクリは単純で、就職先を見つけるまでは卒業生と見なされない。だから、卒業生の就職率は100%だ(【註釈】日本でもやってそう。辞退したらカリキュラムを終えられなかった的な)。生徒が優秀な講師だと評価した講師の教え方がその創始者が好むものじゃなかったと知って、2ヶ月分の給与を払わず、暴言を吐いてSlackグループから追い出したりした。規約に従って受講を止めた所、1回授業を受けただけなのに払い戻しは$3581/$5600だった。さらに(削除されたものの)レビューサイトに個人情報を載せたり攻撃的な行動を取った。

長いので、この辺までに。これは詐欺事例だけど、slackありだな、と。来年の教室運営に向けてのカリキュラム作りにモニターの人に協力してもらって使ってみようかな…。

ブートキャンプから就職後の実情

fusion.net

海外のブートキャンプは面接指導もしてるようで、金融のReyes氏の率直な意見は「ブートキャンプ卒業社は面接に受かる能力を身に着けて、コーディングという世界のドアは開けられるが、中でコーディングを職とするキャリアを積むに十分な知識を持っていない。」と言う。「彼らは私の質問には答えられる。でも、一度仕事で関わってみると、例えばカウントアップの代わりにカウントダウンにしてくれといった最もシンプルな類の要求にも応えられない。」

実際はたった63%の卒業生しか正社員の開発者として採用されていない。ブートキャンプを選ぶ人の勘違いの一つは、成功者の中にかつて例えばJavaを学んで、比較的新しい言語、AndroidとかiOSのために学び直した学生も混ざってる。そういった人が成功する可能性は完全な未経験者より遥かに高く、その人達も統計に混ざっている。

CS卒とブート卒の比較

www.businessinsider.com

 Triplebyteの分析によるとCS卒とブートキャンプ卒では同程度に成功している。100人のブート卒と150人のCS卒の面接の結果をまとめたのが下記。

スクリーニング(書類審査)を抜けた人達なので、実際、書類でどんだけ落ちたかとか保証しないようなことも書いてありましたが(普通に考えるとCS卒の方が書類は通りますね)、このグラフは見方で解釈変わると思う。企業が一番求めてるアルゴリズムやデータ構造の項目ではかなりの差がついてる。Webデザインとかマークアップ言語関係はCSでは全く習わないのでブートが勝つのは当たり前。スタートアップとか以外だとプログラマがやる仕事じゃないですからね。餅は餅屋。デザイナにお任せするのが正しいチームのあり方です。CSでもhtmlはjs試すため、とか視覚化のためで身に着けてる人は多いけど…。個人的な解釈だと(CS出てきたんでそっちにバイアスかかってるけど)、お互い習って他方が習ってないとこでは勝ってるけど、1番求められてる部分では圧倒的にCS。これ、2年後どれくらいできるようになってるか気になりますね。アルゴリズムとかデータ構造わかってれば壁は結構簡単に越えられますが、知らないとそこで頭打ちか時間かけて越えることになると思います。日本ではほとんどそこで頭打ちだよね…。そこは河から流れ着いた海の入口なのに。で、自分はできる、10年やってるから文系でも通用する、プログラミングにアルゴリズムや数学は要らないと、大海に漕ぎ出してる人が結構人がいるのを知らずに河口で自画自賛して叫んでるという。日本のブートだとホントに頭打つまで10年かかるかも知れない…。

海外のブートキャンプでは日本のT某みたいに安易に嘘とわかって信頼を落とさないように、基本的にCSで学べないと言ってるところは少ない印象です。「CS専攻ではしっかりと学べるけど、時間もお金もかかるし、プログラミングに絞って考えると効率が悪い」、というような言い方で、上のデータのように実務上同程度まで育てるという感じです。大抵半年とかですが。

と、まぁ、最後のは若干ポジティブですが、海外でも色々と金儲けが横行して問題になってるブートキャンプです。プログラミング教室受講を決める際は絶対、1人で決めずに知人のIT系の現役技術職の人間に相談して下さい。10万超とかものによっては30万とか払って、趣味のおままごとレベル学ぶのでは目も当てられません。ほとんどが仕事で使えるレベルじゃないのが現実です。というか、半分くらいの知識がプログラマとして(1人でサービスを開きたい以外)要らない感じで、短期間な上に半分くらい時間を無駄にしてるので。本質的な理解で言うと、下手したらほとんど受かる下請け、孫請け系システム会社の給料もらいながらの研修の方が学べる可能性すらある。

近いうちに、文系で10年業界経験あって、CS修士持ちという特殊な経験の人間として、幾つかの角度からプログラミング教室のカリキュラム評価を近いうち(1ヶ月位かかりそう)書きたいと思います。Railsでサービスが作れちゃう、とかじゃなくて、ちゃんとやってるところもあるので。

あと、Nグラムとかベイズ使ってAI組むかもなので、その話も後々。今、AIの授業何個かにまたがって教科書に使われてる1000ページ以上の英語の本読んでて、自然言語処理(Natural Language Processing)の辺りの最初にその辺が出てるので、実装してみたいな、と。ちゃんと自然言語処理全部読んで実装検証してからですが。てか、AIやりたいって言ったら簡単にできそうに思われてるけど、AIとかリアルタイムに顔認識してどうこうって思ってるよりハードル高いんだけどなぁ…。ちゃんと精度出すならの話ですよ、もちろん。

ただ、プログラミング教室評価するにしても、Webプログラマというより、オールラウンドエンジニアでWebの比重小さめなので、デザイン寄りに行きたい人には参考にならないと思います。というか、デザイン寄り行きたい人は素直に専門行ったほうが絶対良いと思うよ。兼任でちゃんと学んでないプログラマの流用ベースのデザイン哲学教えられるのってどうなんだろうね。ついでに業界の状況についても分かる範囲で書いておくか。未経験や文系なら、門戸の広さや敷居の低さで普通システム業界が最初の選択肢だしね。web業界は技術の流行り廃りの速度も早いし、変更・改修多くて開発の速度も早いし、プログラミングが向いてて好きな人じゃないと本来きつい業界です。